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ジョーンズ有機化学 解説 問題1・55~1・63

ジョーンズ有機化学

問題1・55

カリウムKからクリプトンKrの電子配置は以下のようになります。

K=1s22s22px22py22pz23s23px23py23pz24s
以下[Ar]=1s22s22px22py22pz23s23px23py23pz2とすると
Ca=[Ar]4s2
Sc=[Ar]4s23d
Ti=[Ar]4s23d2
V=[Ar]4s23d3
Cr=[Ar]4s23d4
Mn=[Ar]4s23d5
Fe=[Ar]4s23d6
Co=[Ar]4s23d7
Ni=[Ar]4s23d8
Cu=[Ar]4s23d9
Zn=[Ar]4s23d10
Ga=[Ar]4s23d104px
Ge=[Ar]4s23d104px4py
As=[Ar]4s23d104px4py4pz
Se=[Ar]4s23d104px24py4pz
Br=[Ar]4s23d104px24py24pz
Kr=[Ar]4s23d104px24py24pz2

問題1・56

Si=1s22s22px22py22pz23s23px3py
P=1s22s22px22py22pz23s23px3py3pz
S=1s22s22px22py22pz23s23px↑↓3py3pz

問題1・57

酸素、ネオン、フッ素の電子軌道はそれぞれ
O=1s22s22px22py12pz1
Ne=1s22s22px22py22pz2
F=1s22s22px22py22pz1
となるので、対を作っていないスピンはそれぞれ

(a)見つかる
(b)見つかる
(c)見つからない
(d)見つかる
(e)見つからない

となります。

問題1・58

一酸化炭素は
-C≡O+ ⇔ C=O ⇔ +C-O-
のような共鳴構造をとり、中性であることが知られています。

問題1・59

ホルムアルデヒドにはカルボニル基(C=O)がついているため、
C=O ⇔+C-O- 
のような共鳴をとり、極性があることが知られています。上で示したように一酸化炭素は中性であるのでホルムアルデヒドの方が大きな双極子モーメントをとります。

問題1・60

AとCのような構造ではフッ素(-F)の電気陰性度が強いため極性が偏り、区別ができません。
Bはフッ素が左右に存在し、極性が偏らないためAと区別することができます。

問題1・61

Br2の均一開裂は上、不均一開裂は下のようになります。

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